高級住宅地に住む庶民

富裕層のブログではありません。

赤ちゃんに辛辣な意見を見かけるけれど実際は優しい

こんなツイートを見かけました。

 

うんうん、そんな赤ちゃんはいません。

いたらそれは赤ちゃんではないですね。

何らかの理由で赤ちゃんプレイをさせられている大人でしょう。

 

電車内の赤ちゃん問題は、妊娠中から時々ネット上で見かけていました。

「混雑時のベビーカーは邪魔だから畳んで抱っこすべき」「人の迷惑になりにくい空いている時間に乗るべき」「電車内で赤ちゃんが泣いて、周囲の人に睨まれた」などなど。

あまり電車に乗ったことがなく(車社会から嫁いできたから)、電車の雰囲気というものをよく知らない私は、こういった情報を読んでは電車内の殺伐とした雰囲気を想像して、戦々恐々としたものでした。

 

また電車だけでなく、「赤ちゃんの泣き声で眠れない」「赤ちゃんの泣き声は近所迷惑」など、赤ちゃんの泣き声はご近所問題にも大きく影響しているような意見も見かけました。

 

そういう意見を読んでいると、赤ちゃんが生まれたらなるべく電車には乗らず、ご近所さんの迷惑にならないように赤ちゃんには泣き方に気をつけてもらい、泣いていたらあやすタイミングでなくとも人目がある所では世間体のために申し訳なさそうな顔をしてあやし、とにかく人目を気にして息を潜めて生活していればいいということなのかしら?と思うことも。

 

あるわけない。

そんなわけないでしょう。

普通に生活しますよ、私は。

 

と、思いましたが、やはり初めて赤ちゃんと一緒に電車に乗る時は緊張し、事前に作戦を練って乗ったのを覚えています。

 

さて、ネットではそういったプレママには怖い情報をよく見かけましたが、実際はどうだったのか。

 

結果からいうと、私は「あからさまに迷惑だ」という視線や扱いを受けたことはありません。それどころかご近所さんや街の人、電車内で驚くほど親切にしてもらってばかりです。ネット情報だけを読んで戦々恐々としていたのが嘘みたいです。

世の中は赤ちゃんに対して厳しい人ばかりではないのです。

そういう情報はあまりみかけないので記事にすることにしました。

 

初めて赤ちゃん連れで電車に乗った時のこと

私が初めて赤ちゃん帯同で電車に乗ったのは、3、4ヶ月検診で病院に行かなくてはならない時でした。

出る前に授乳を済ませ、オムツを替えて、赤ちゃんが不満を持たない状態にしました。

ところが、ホームの待合室で電車を待っている時に、ベビーカーの中にいた赤ちゃんが泣いてしまったのです。待合室には少し離れたところに男性2人と私だけ。

鳴り響く泣き声。

ベビーカーを揺らしてみるものの泣き止まない赤ちゃん。

 

心の中でうろたえる私。 

これは待合室から出るしかないと思った時。

私の隣に少し離れたところから60代くらいの男性がやってきて座りました。

注意されるのかな?と思いきやその男性は、

「いい泣き声だね。いやぁ、いい声だ!赤ちゃんは泣くのが仕事だからね。そして私は赤ちゃんの泣き声が大好きだからね。どんどん泣かせなさい!」なんて言うんです。

 

びっくりしました。

 

私が面食らって「ありがとうございます、すみません。」と動揺していると、その男性は何度も

「私はね、赤ちゃんの泣き声が好きなんですよ。いい声ですね、いい声ですね。心地いい声です。泣かせてあげてください。」

と言いました。

 

泣き声が好き?心地いい声?そんな馬鹿な。と思ったけれど、私のことを気遣ってそう言ってくれたのでしょう。非常にありがたいことです。こうやって声をかけてもらえたことで私はとても救われましたし、とても温かい気持ちになれました。

 

また、電車に乗る時にベビーカーを乗せようとして手間取った時、さっと手伝ってくださる方や声をかけてくださる方がいて、これもありがたく思いました。

 

電車に乗ると、乗り合わせたおばあさんたちが赤ちゃんに声をかけてくれることも珍しくありません。

 

ということで今のところ電車の中で親切を受けたことは多々あっても、嫌な思いをしたことはありません。

 

 

お隣さんからの手紙

さて、続いてはご近所さんのこと。うちはもともと近所づきあいが良好です。しかし赤ちゃんが生まれてからはますます良い関係を築けるようになりました。

 

例えば、赤ちゃんを連れているとみんな立ち止まって赤ちゃんに話しかけてくれます。 それだけでなく、私を気遣ってくれます。

「しょみ子ちゃんは偉いわねぇ、本当に偉いわ。」とやたらと褒めてくれる近所のおばあさんがいて、何がそんなに偉いのかある日聞いてみたら、

「あなたはほぼ一人で子育てしているでしょう?私はね、これまで色んなことをしてきたけれど、一番大変だったのは子育てだったのよ。あなたはそれを日中は一人でしている。だからあなたは偉いわ!こんなにいい子に育っているんだもの。」

とおっしゃっていました。

「やって当たり前」の褒められることのない子育てで、会うたびにこうして褒めていただけるというのは、とても貴重なものです。

自分を見てくれている人がいるという安心感と、自信をもらえました。

 

またお隣さんからは手紙をもらったことがあります。

ある日ポストに手紙が入っていました。

「何か困ったことがあったらいつでも言ってください。」という内容のお手紙でした。

会うたびにそのようなことを言われていたんですが、それまでは社交辞令で言ってくれているのだろうなんて思っていました。

わざわざお手紙をくださり大変ありがたいことです。

その後、本当に困った時に手伝ってもらったり、地域の育児情報をくださったりととても助けられています。

 

 

ご近所さんの話しはまだまだありますが、皆さん赤ちゃんを可愛がってくれています。

 

街の人たち

赤ちゃんが生まれてから、通りすがりの人、コンビニやよく行くカフェやパン屋の店員とも顔見知りになりました。

毎回のように声をかけてくれます。

「大きくなりましたね。」

「こんにちは〜、かわいいね。」など。

 

それまでは知らない街に嫁いできて、誰も自分のことを気に留めてくれることもなかったのが、一気に街と自分との距離が近くなったように感じます。

 

赤ちゃんの力ってすごい!

 

知らない街に嫁いできて一人ぼっちだった私を街に溶け込ませてくれたんだから。

 

まとめ

ということで、街は、人は、思ったよりも赤ちゃんに優しいものです。

優しい人達の方が多いからこそ、辛辣な意見が目立つのかもしれないと感じたのでした。