高級住宅地に住む庶民

富裕層のブログではありません。

キラキラネームの境界線について考えてみた

我が子の名前を教えた時に、


「今流行りのキラキラネームですね。」

と言われたら、どう感じるでしょうか?


今日のしょみ子は、キラキラネームについて考えてみました。


見出し一覧です。
(タイトルをクリックするとそこから読めますが、最初から読むことをお勧めします。)



さて冒頭のようなことを言われた場合、いい意味合いで言われていないように感じる人の方が多いのではないでしょうか?


なぜなら世間のキラキラネームのイメージといえば、

漢字から読み方が連想できない

奇抜

親がバカそう

学校でいじめられそう

就職が大変そう

歳をとった時にその名前でどうするの


といったネガティブなイメージが強いからです。


もしこれが

「個性的で素敵なお名前ですね。」

「想いのこもった漢字を使ったんですね。」

などであれば、心に引っかかるものもないかもしれません。


ちょっと珍しい名前程度で「キラキラネーム」と言われるのは、多くの人がその定義を改めて考えたことがなく、イメージで「キラキラネーム」という言葉を使っているからではないかと思うのです。


キラキラネームの定義

キラキラネームとはどういう名前のことをいうのでしょうか?


教えて!

ウィキペディア先生!

キラキラネームとは、一般常識から著しく外れているとされる珍しい名前(本名)[1]に対する表現。類似のインターネットスラングにDQNネームがある。中傷表現が許されないメディアなどでは「キラキラネーム」が好まれるものの、揶揄・侮辱の文脈で用いられがちである点は共通している。

Wikipedia


ウィキペディア先生によると、

「一般常識から著しく外れているとされている珍しい名前」

のことだそうです。


では「一般常識から著しく外れているとされている珍しい名前」とは?


「有名金持」と書いて「せれぶ」と読む名前。


こういうことを言うのでしょう。


まぁ具体的には沢山あると思いますが、それらをしょみ子が挙げなくとも、皆さんよくご存知なことだと思いますので省略いたします。



ちょっと個性的なだけでキラキラネームと言われる

ウィキペディア先生によるとキラキラネームとは「一般常識から著しく外れているとされている珍しい名前」にも関わらず、少し個性的な名前というだけで「キラキラネーム」と言われることもあるようです。

何でもかんでもキラキラネームにしないでほしい。

私の名前はどう考えても普通の名前なんだけど。

最近はこれまでは「少し個性的」「普通だけどあまりない名前」とされていた名前まで、安易に「キラキラネーム」に括られていることがあるように感じます。


世の中が「キラキラネーム過敏症」になっているのでしょうか。

どこからキラキラネーム

ではいよいよ本題。


具体的にどこからがキラキラネームなのか?

例えば

「太郎」

という名前の人がいるとして、「太郎」という名前を「読めない」「奇抜だ」「おじいさんになった時に名前で苦労しそう」なんてイメージを持つことはないでしょう。


では

「多露卯」

ならどうでしょう?


佐藤多露卯
鈴木多露卯
山田多露卯

ちょっとキラキラな感じが出ませんか?


でも
「多露卯と書いて たろう と読みます。読めますか?」
と言われたら、

「うん、読めますね」

という人の方が大半を占めることでしょう。

だって
「多」を「た」、「露」を「ろ」、「卯」を「う」と読むのは特別難しいことではないですからね。


ただこれらを組み合わせるだけで、どことなく漂うキラキラ臭。


なぜだ?


「たろう」の読み方は一般常識から外れた名前でもないのに。



漢字三文字だからなのか?

画数が多いからなのか?

漢字の組み合わせが見慣れないからなのか?

多数派の漢字の使い方ではないからなのか?


漢字三文字はキラキラネームっぽいの?

例えば

「美香子」

をキラキラネームだと言う人はいないでしょう。



でも一般的に、漢字三文字で表すことはなく二文字や一文字で表すことの多い名前や、男の子の名前を漢字三文字にすると少し勝手が違ってくるのかもしれません。


例えば

「育美(いくみ)」

「依公深(いくみ)」

とか。



「進(すすむ)」

「寿須夢(すすむ)」

とか。



うーん、私個人としてはこれならアリのような気がするけれど、皆さんはどうですか?


「夢」という漢字が入ると、キラキラした雰囲気が出てくるかしら?


でもだからといって「一般常識から著しく外れているとされている珍しい名前」にはならないですよね。


よって上記はセーフ。



ではこれが

「麗美人」

と書いて

「いくみ」


「我道」

と書いて

「すすむ」


だと、無理矢理感があるのは否めません。

でも名前の読み方はごくごく普通。

トータルすると、一般常識から「著しく」外れているかは微妙な判定です。



では更にこれを進化させ、

「麗美人」

と書いて

「つきのしずく」


「我道」

と書いて

「マイウェイ」


なんて読ませると、キラキラネームの定義「一般常識から著しく外れているとされている珍しい名前」に入るのかなと思います。


その理由は、

  • その漢字でその読み方が出来ない
  • 名前の響きも日本人としての許容範囲から外れている

からです。

キラキラネームの何が悪いのか?

はい、問題はここですよね、ここ。

キラキラネームの何が悪いのか?


私はこれがイマイチわかりません。



しかし自分の子供に所謂キラキラネームをつけたいか、と言われるとつけません。

名前は名付け事典なども参考にしながら決めました。

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それは世間からのイメージどうこうということではなく、自分がつけたい名前の候補にキラキラネームが入っていないというただそれだけです。

だからといってよその子や友人がキラキラネームでも嫌悪感は抱きませんし、批判的な気持ちにもなりません。


つけたければつければいいんじゃないかと思うし、キラキラネームをつけた親を安易に頭が悪いとも思えません。


知人に我が子の名前を伝えた時、

「良かった、しょみ子さんは普通の感覚の人で。

私はキラキラネームもそれを名付ける親も大嫌いなので安心しました!」

と言われたことがあります。

よくわからないのですが、キラキラネームを名付ける親には一定のタイプが存在するのでしょうか。


もしも私がこの先子供にキラキラネームをつけたとしたら、挨拶もしてくれなくなるのでしょうか?


私にはなぜそこまでキラキラネームを嫌うのか、キラキラネーム過敏症になるのかわからないのです。


自分に実害が及ぶわけでもないのに。


個性的な名前で活躍する有名人

当たり前ですが、変わった名前をつけられ、周囲からは「キラキラネーム」と揶揄されても活躍している人はたくさんいますよね。



古いところでいくと、


物理学者の江崎玲於奈(えさき れおな)さん。


大正生まれの男性です。


日本人で4人目となるノーベル賞を受賞した、現在93歳です。


90年前に「キラキラネーム」という概念があったとしたら、きっと「○夫」「○太郎」でない「れおな」という名前は、キラキラネームに入ったんだろうと思います。




最近の方だと、

金井憧れ(かない あこがれ)さん。


私の変換ミスではないですよ?


「金井憧れ」さんが本名です。


「憧れ」という名前なのです。


そう、まさかの名前に送り仮名がつくのです!


この方は現在26歳、元北海道放送のアナウンサーで、現在はフリーアナウンサー。


慶應義塾大学総合政策学部(偏差値72.5)出身の元局アナなので、見た目も頭も良い女性なんでしょうね。


こちらの方のお名前も本名と言われています。

速水もこみちさん。


本名なのは名字の「速水」ではなく、名前の「もこみち」の方!


本名は、「表もこみち」さんなんだそうです。





この職業でこのお名前!若さ!そして美貌!と驚いた方も多いはず。

中田萌々さん。


裁判官です。


現在は那覇の裁判所にいるようです。
新日本法規出版 裁判官検索



でも今挙げた方たちって果たしてキラキラネームなのか?


他にはない珍しい名前といだけで、キラキラネームの定義「一般常識から著しく外れているとされている珍しい名前」 には当てはまらないように思うんですが、いかがでしょう?



私の知人にも変わった名前の方がいます。


まず漢字を見て読み方を当てられる方はいません。


一般常識から著しく外れている名前ではないと思いますが、キラキラネームの定義を意識しないままにちょっと変わった名前の人をキラキラネームだと決めつける「キラキラネーム呼ばわり厨」、いや「キラキラネーム過敏症」の方には、「キラキラネームだよね!」と言われてしまうお名前です。


この方のお父様は、IT企業の社長です。


お父様は知りませんが、子供である本人はMENSA(メンサ)の会員です。


メンサ、ご存知ですか?


人口の上位2%しかいない高IQのみが入れる国際的なグループです。

メンサ会員になるには、IQは130以上が必要とも言われています。


東大生でIQの平均が120と言われているので、東大に入るより難しいのかもしれません。


さてこの方は、新しいシステムを開発するなど、世間のお役に立っている方です。



キラキラネームまとめ

A
育美(いくみ)
→一般的

進(すすむ) →一般的

B
依公深(いくみ) →個性的

寿須夢(すすむ) →個性的



C
麗美人(いくみ) →一般常識からは外れる

我道(すすむ) →一般常識からは外れる

D
麗美人(つきのしずく)→一般常識から著しく外れる

我道(マイウェイ)→ 一般常識から著しく外れる



Cは微妙なラインにも感じますが、響きが一般的な名前のため、一般常識から「著しく」外れるかは微妙なところ。

ただ、漢字から名前を全く推測できないという面では、キラキラネームなのかもしれません。

Dは、「著しく」外れていると言っても過言ではないように思うので、キラキラネームだと思われます。


問題なのはB。

これは「一般常識から著しく外れている」わけでありません。

個性的なだけです。

このB群にも過敏になり、揶揄の意味を込めた「キラキラネームですね」の発言をしてしまうと、「出た!キラキラネーム過敏症のキラキラネーム呼ばわり厨」と思われかねません。


変わった名前、珍しい名前、読みづらい名前はたくさんあるけれど、それらをキラキラネームの定義に照らし合わせて考えてみると、多くは例に挙げた「B」のような「ただの変わった名前(又は漢字の使い方)」「個性的な名前(又は漢字の使い方)」の可能性があります。


それから、名前だけで一概に「アホっぽい」「親がバカそう」と決めつける風潮が少なからず一定数あるのはこれいかに?


どんな名前でも、頭のいい人は頭がいい、努力する人は努力する、成功する人は成功する。


ってことなのではないかと思うのです。


以上、キラキラネームの境界線について考えてみました。


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